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2007年2月28日 (水)

ティールCS2.4

一時、コンデンサー型やリボン型などの平面型が常識だったアメリカ
のハイエンドSP市場で、最初に認められたオーソドックスなSPがティ
ールだった。ユニット間の位相を揃えるため後ろに後退させ、前面の
側面を大きく丸めた形は、その後のSPのデザインのモデルになった。

一番上のユニットは同軸の2Wayで700hz以上を受け持ち、その下
の白いユニットが700HZ以下を受け持つ。一番下の楕円形のユニット
はパッシブラジュエターでSPユニットからマグネットを取り去りコーン
紙のみ残したもの。昔はJBLなどのSPでよく見受けられたが、最近の機種
ではティールだけか?

音場は左右、上下、奥行きもよく広がる。
緻密で清潔感のある細身の音。
生来的には、太さ、熱さ、迫力のある音ではない。
SPに触ると全く振動してないのは最近のSPのトレンド通り。

無色透明でキャラクターが少ない。
ソースの持ち味をよく引き出す。
録音の性格もよくわかってしまう。
今まで使った経験から言えば味付けの余地、つまり自分好みの音にする
余地は大きいと思う。

インピーダンスカーブの変動少なく、能率も87dbと低くは無く
それほど鳴らしにくいSPではない。安心して使えるSPと言えるかもしれない。

100万円以下のSPの中では低音の質、量ともにかなり優秀。
前に使っていた機種(AE-1Mk3)も中高音の性能では大差ないが
この低音の支えがあるかないかで、リアリティに大きな差が出る。
オーケストラはもちろん、ジャズピアノの一音一音もリアリティに差が出る。

ハイエンドの世界を垣間見せるが、私が試聴した機種では
Majiko miniとかAVALONの中級機以上と比べると実体感、品位で差がある・・
・・・当たり前かな・・・

Thiel_cs2_4_1

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2007年2月22日 (木)

近況・・・

・AA誌で評判の良かった女性ボーカルのCD。特に、録音は素晴らしいとの評価。
 選曲も少しベタだが良かったので、タワレコで迷った末に購入。1曲目でず
  っこける。歌が下手糞!この人、それほど下手な印象は無かったのだけれど
 スローな曲を聴かせるほどの歌唱力は無かったということ。おまけに、編曲
 がつまらない!確かに、録音は良いけど、もう聴かない様な気がする。数週
 間後に売りに出す予感。

・電源ケーブルをAET SINに交換する。今まで使っていた根岸通信のケーブルは
 音が太く、低域の力強さに特徴があった。SPの線の細さを補う意味で使って
 きたが、ここにきて、多少、音の輪郭が滲み気味かな?という気がしてきた
 ため、少し、引き締める意味で交換。AETのケーブルはSP、ラインと使って
 きてオーソドックスなキャラクターの少ない音に好感をもっていた。予想通
 り、やや輪郭がはっきりとして、音場の見通しが少し良くなったが、反面、
 線が少し細くなった。まあ、まだ交換したばかりで評価はこれから・・・

・黒川さんの音を聴いて、あらためて、自分の音を聴くと温度感がやや低めな
 ことに気がつく。他人の音を時々、聴かせて貰うのは自分の音を客観視する
 意味でもとても有効だと、改めて思う。

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2007年2月18日 (日)

黒川宅訪問記

秋葉原駅で待ち合わせ。心なしか黒川さんが緊張しているよう。(笑)
「そうだろう、自分の音を聴いてもらうのは恥ずかしいのだよ」と心
の中でほくそ笑む。
30分程度で最寄り駅に到着。周囲は昔、農地だったところを宅地化
した典型的な住宅街。黒川宅は3階建てマンションの3階の角部屋。

リスニングルームは6畳間の横使い。音響はデッドで低音はかなり抜
ける。イラストや置物は彼女の趣味?DAC64が神々しく輝いております。

さて、音は・・・

注意深くチューニングされたバランスの良い音。
適度な温度感をもった、このSPの持ち味をよく活かしていると思いま
した。繊細だけど神経質にならずに、程よい太さを感じるのはDAC64
が生きている?ソースも特にえり好みは無く何でも良く鳴らす。

特に、最初にかけてもらったキースジャレットは、少し腰高になる点
を除けば家で聴くのとあまり変らないじゃんと正直思いました。弾け
すぎないロックも良い感じでした。

スコーーンと抜けた音ではなく、ドカーンとくる音ではなく、適度に
抑制された男色系じゃなくて、暖色系のこの音の方向が黒川さんの求
めるものなのだと思う。

もう少し低い音がズーンと
もう少し見通しが良くなれば
と、思うのは無いモノねだり?
この音の発展上だと、次はKeffのリファレンスかな?

ノラジョーンズのSACD(ハイブリッド)で、SACD層とCD層の聴き比べ
もさせてもらいましたが、SCADは明らかに空間に奥行きが出て音が立
体的になる。でもソースの少なさを考えると、どうしても欲しいとい
う気にはなりません。

試聴が終わり、「そろそろ喉を潤しにいきませんか?」と言った時の
彼の解放された様な表情(笑)(9月の私もそうでしたよ。)

その後気さくな雰囲気の飲み屋で、音楽とオーディオ中心の会話。
トマトのおでん、天然さけのかま焼き、アボガドと天然わさび、美味
しかったです。彼女も天然でなかなか面白かったです。(^^;
考えてみたら、かみさんの家系(両親、親戚)は彼女と同郷でした。
(今頃、気づくな)

雨が降り始めたせいもあり、傘までお借りしてしまいましたが
世田谷も、まだ雨だったので助かりました。m(_ _)m

また、お会いできるのを楽しみにしています。

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2007年2月13日 (火)

オクターヴV70

使いはじめて1年以上が経過しました。今更という気もしましたが皆さんの
インプレに触発され私も書いておこうかなと・・・(^^;

ドイツ製で、プリ部はFET、パワー部がKT88プッシュプルの真空管という、い
わゆるハイブリッドアンプです。

この会社はもともとコイル、トランスのメーカーであったのが真空管アンプの
製作に乗り出したようで、もともとの社名はホフマントランスという会社だそ
うです。従って、トランスは全部自社で専用設計されています。

真空管をノスタルジックに捉えるのではなく、現代の素子として最適利用する
というのが一貫した設計思想で、モダンで虚飾のないデザインからも、その方
針が窺い知れます。

シンプルでオーソドックスな回路設計と、これでもかと言うぐらいに凝った電
源部が特徴的だと専門誌に書かれておりました。真空管はGoldenDragonの特注
仕様だと思います。ボディはしっかりとしたアルミ製・・・で21kg、剛性
感はかなり高いです。

ワイドレンジで何の不足も感じない音。レンジが狭く、懐かしい音を連想する
と思いっきり裏切られます。SN比95dbというのは球のアンプとしては驚異的?
しかし、同価格帯の石のアンプと比べると明らかに、球のアンプの特長である
柔らかさ、質感の自然さ芳醇さなどを感じる音です。

もちろん全ての項目で優れているわけではなく、背景の静けさや、スケール感
などを期待するなら、石の最新型の同価格帯のアンプ(デノンやムンドや・・)
の方が良いと思います。以前、使っていた、ムンドとステラのアンプから変え
た時には、その音の変化に驚きました。遠くまで見通せる感じはムンドが上で
すが、オクターヴにすると音の周囲に薄くて柔らかく何かとても心地よいコー
ティングが施された様な(音がマスクされるのではなく)感じになるのです。

プリ部を通すと音に力強さが加わり太くなります。パスするとSNが向上し、背
景が静かになるが少し、線の細い音になります。好みともいえますが、面白い
ことに純粋の真空管アンプとして使うよりFETのプリ部を通したほうが、いわゆ
る真空管アンプの音のイメージに近づくようです。

電源強化用のブラックボックスの中身は巨大なコンデンサー。これをつけると
電流供給能力が、かなり違うようで、低域の力強さに差が出ます。ティールの
CS2.4はそれほど鳴らしにくいSPではないですが可聴帯域の最低インピーダンス
が3Ω以下になるので、明らかに利いている印象。

もしも買い換えるなら、次のアンプは、オクターブのセパレートが良いと思う
くらい、この会社の製品、気に入ってます。ちなみに、国内の定価が77万。
(ブラックボックスは12万で合わせて90万弱、プリメインとしては、かな
り高価)ドイツの本国価格が50万円台なので代理店の価格設定は、まあ良心
的かなという気はします。

ちなみに、購入してまもなく、右チャンネルのみ妙に残留ノイズが大きく何か
変だな?と思っていたら、それから数週間して、向かって一番右側の真空管が
ブローしました。突然、盛大なノイズとともに、明滅はじめるという・・・
真空管の臨終の場に立ち会うのは初めてだったので、結構、驚きました。保障
期間内でしたので、ただで真空管の交換をして戻ってきましたが。

購入前は真空管の発熱をかなり警戒していましたが、なれりゃ大丈夫。まあ
こんなもんだと思ってしまえば、どうということはない(本当か?)ちなみに
冬は快適です。(当たり前か)

V70gr_1

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2007年2月 6日 (火)

良い音で音楽を聴きたいということ

基本的には・・・

音楽でより感動したいから、良い音で聴きたいということである。

ビルエバンスやキースジャレットのライブのピアノのフレームの
音が響くような重厚なうねり、ピアニシモの音が空間に消え入る
感じ、奏者のうなり声、客席のどよめき・・・
女性ボーカルの囁くようなニュアンス、口元の濡れた感じ、力強
いシャウト・・・

と、いったことが分かった方が、音楽への感動は深くなりません?

あるいは、例えばラベルやドビッシーの管弦楽曲で作曲者が意図
したことを、ほぼ聴き取るにはかなりの音が必要でしょう。

プロの音楽家が楽器の音や演奏する会場の音響に、どれだけ拘る
のかを考えた時、それを録音する側、再生する側が、拘りを持っ
て演奏家が残した音楽の姿を再現しようとすることは悪いはずが
無いです。

ただ、オーディオに深入りすると、部分(音)に関心が集中し全
体(音楽)が見えなくなるような・・・木を見て森を見ず状態?

でも、それもオーディイオの一つの楽しみ方かな。ジャズでシン
バルのカキーンという音がどうなるかに命かけてもそれも趣味。

オーディオ機器はまず、第一義に音楽を楽しむための道具である
ことに間違いは無いけれど、もっと複雑で色々な欲望が込められ
た道具でもあると。部屋にい置く以上はインテリアとして部屋に
調和し、純粋に機械としての魅力も大きいし、憧れのメーカーの
製品であればある種の記号性みたいなものも否定できないし。

音が悪くても音楽は聴けるし、感動もできる。

でも音がいいと、もっと感動できると。

さらにその道具がお気に入りであれば、もっともっと感動できる
のではないかと思うのですよ。

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